座学講習(グランドスクール)

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スカイネット飛行倶楽部では日本におけるフライトを実施する上で、外国にてパイロットライセンスを取得された方を対象に日本でのフライト方法等について学習する機会を設けています。
外国のライセンスを切り替えた際に国内航空法規は勉強されたと思いますが、実際に日本でフライトを楽しむ上で、他の科目についてもしっかりと知識を身に付けることは肝要と思います。
以下は自家用操縦士実地試験実施細則に記載されている口述試験において行うべき科目の実施要領です。

運行に必要な一般知識及び試験に使用する航空機の性能、運用限界等に関する知識
(一般知識)
1.有視界飛行方式に関する諸規則
2.航空交通管制方式
3.航空保安施設の特性と利用法
4.捜索救難に関する規則
5.人間の能力及び限界に関する事項
6.その他運行に必要な事項
(航空機の性能・運用限界等)
1.性能、諸元、運用限界等
2.諸系統及び諸装置
3.燃料及び滑油
4.諸系統及び諸装置が故障した場合の処置
5.通常操作及び緊急操作の手順
6.スピンの回復要領
7.その他必要な事項

飛行前に機長が行うべき確認事項の実施
(証明書・書類)
1.航空機登録証明書、耐空証明書、運用限界等指定書等必要な書類の有効性を確認
2.航空日誌等により航空機の整備状況を確認
(重量・重心位置)
   試験に使用する航空機の重量及び重心位置を計算し、質問に答える。
(注)計算には、搭載用グラフ又は計算器を使用させることができる。
(航空情報・気象情報)
1.必要な航空情報を入手し、飛行に関連のある事項について説明、質問に答える。
2.必要な気象情報を入手し、天気概況飛行場及び使用空域の実況及び予報について説明し質問に答える。

飛行倶楽部を設立して以来、会員に対してクラブ会合(勉強会など)やフライトの場において飛行計画書の提出、無線交話法、空域、気象情報や航空情報の入手法等サポートして参りましたが、実際にそれらの知識を吸収し自身のものとされている方は意外に多くありません。 平成26年4月に施行されました特定操縦技能審査はもちろんのこと、国内でフライトを楽しむ上で安全に飛行するために必要な知識を吸収していただきたく、スカイネット飛行倶楽部では座学講習も実施しています。とは言え、クラブ員の中には年に1度飛ぶか飛ばないかという方もいらっしゃいますので、幾つかのレベルに分けて座学講習プログラムを提供しています。

自家用操縦士(外国ライセンス切替対象者A) 50時間 日本国内で飛行する為に必要な知識全般
自家用操縦士(外国ライセンス切替対象者B) 25時間 出発前の確認、諸規則、航空管制、空域及び場周経路、
航法技術、航法計画書、飛行計画書など、航空機の運航など
自家用操縦士(ブラッシュアップA) 10時間 出発前の確認(主な内容)、諸規則、航空管制、空域及び
場周経路、飛行計画書など
自家用操縦士(ブラッシュアップB) 5時間 出発前の確認(主な内容)、諸規則、航空交通管制など
最近の変更点について
事業用操縦士免許取得希望者対象 100時間 日本国内で飛行する為に必要な知識全般(事業用レベル)

最近のパイロット需要の拡大に伴い、当クラブでも機長時間の積み重ねや訓練導入部分に於けるクラブ機を利用した錬成等の需要が増えてまいりました。
JCAB事業用実地試験は、単純に飛行時間や経歴を満たしたからといって合格するものではありません。事業用操縦士として必要な知識を得るためには、相当の座学講習も必要です。当クラブでは自家用だけでなく、事業用操縦士免許取得希望者を対象とした座学講習も実施しております。